ポルシェ911 空冷エンジンオーバーホールの費用 ①

930の空冷6気筒3.2ℓ エンジンのオーバーホール．．．

　俗に一声1,000,000円と言われますが、実際のところはいったい費用はど
のくらいかかるのか？

　こればっかりは、何やら諸説紛々で、こんだけネットが発達して、情報が
豊富になった今でも、どうもはっきりしません。
　一般ユーザーにとっては、生涯で何度もやる話でないだけに個人レベルで
の経験に留まっていて、ノウハウが整理・集積されていないということかも
知れません。

　ここからのお話は厭くまで、僕個人のひとつのケースに過ぎないんですけ
ど、それでも実際に空冷エンジンのオーバーホールを経験した事実だけをお
話しさせていただきます。

　実感としては、空冷エンジンオーバーホールに係る費用の内訳は大別して
次の４つに分類できるというのがポイントではないかと感じています。
　僕自身、今回のオーバーホールを実際に経験してみるまでは、全くと言っ
ていいくらい、このことが判っていなかったので、あるいはこれから取り組
まれる方にとって、参考になる点もあるのではないかと思います．．．

その４つとは、以下の通りです。

１．パーツ代
２．E/Gオーバーホール工賃
　　（含むE/G脱着工賃）
３．トラブル（不測の事態）への対応費用（パーツ代＋工賃）
４．オプション代

　この中で、ケースややり方次第で費用やコストの削減が可能なのが、１の
パーツ代だと僕は考えていて、先ずはパーツ代についてお話しします。

　　



　これも、一般に最低でも40万円とも50万円とも言われるポルシェ911の空冷
エンジンOHパーツ代ですが、私の場合はUS$2,382.48！！　　あとから国内
で調達した分も多少ありますが、略これが殆ど。

そう、米国からの個人輸入を使ったのです。

　因みに上記価格は現地からのShipping Feeも含んだ金額。
しかも、Rateの良い時に両替した分があったこともあって、円換算では21万
円程で済んでいます。
（2016年8月現在、１US$＝101.35 で計算しても24⃣万円程です。）　　

では、詳細は？　次回引続き、どうぞお付き合いください。